古いガスボンベの捨て方とは?安全に処分する方法

生前整理や遺品整理を行っている際に、古いガスボンベが見つかることがあります。

使いかけのものや未使用のものなど、どう処分すればいいか分からないと悩む方も少なくありません。

ガスボンベは、適切に処分しないと火災や爆発の危険性があります

本記事では、安全にガスボンベを処分するための方法について詳しく解説します。

目次

ガスボンベの種類と使用期限

ガスボンベにはいくつかの種類があります。

それぞれの使用期限と劣化の確認方法を見て行きましょう。

カセットコンロ用ガスボンベ

一般的には使用期限は、製造から7年程度が目安です。

カセットボンベ本体に記載されている製造年月を確認してください。

また、以下のような状態のものは劣化しているため、製造年月に関わらず使用を控えてください。

  • 変形やゆがみが生じているもの
  • ボンベ先端部分にサビが出ているもの
  • 缶全体にサビが出ているもの

参考:Iwatani「カセットこんろの使用期限・カセットボンベの使用期限と処理方法について」

プロパンガスボンベ(LPガスボンベ)

プロパンガスボンベ(LPガスボンベ)には、充鎮期限があります。

充填期限はボンベの本体に記載されています。

また、使用期限は検査合格日から20年が基準とされています。

プロパンガスボベはガス会社が管理しているため、処分の際はボンベの本体に記載されたガス会社に依頼しましょう。

参考:クボタはかり.net「LPガス充填機~LPガスボンベの耐圧期限について」

炭酸ガスシリンダー

ご家庭で炭酸水などを作る際に使用される炭酸ガスシリンダーは、使用期限が過ぎたものは販売メーカーに返却するのが一般的です。

炭酸水などの飲料に使用される炭酸ガスシリンダーは、高圧ガス製品となるため、製造・販売を行った事業者に処理の責任が生じます。

(廃棄)

第二十五条 経済産業省令で定める高圧ガスの廃棄は、廃棄の場所、数量その他廃棄の方法について経済産業省令で定める技術上の基準に従つてしなければならない。

引用:高圧ガス保安法

高圧ガスボンベは一般家庭ゴミとして市町村で収集できないため、販売元に返却が必要です。

参考:ソーダストリーム SodaStream「不要なガスシリンダーの返却方法」

古いガスボンベを安全に処分する手順

ここでは一般家庭でよく使われているカセットコンロのガスボンベを例に解説します。

ガスボンベを安全に処分するためには、適切な準備と手順が必要です。

ガスボンベの中身をチェック

まずはガスボンベを振って中身が残っているかを確認します。

シャカシャカと音がする場合は、ボンベの中にガスが残っています

この状態でボンベを捨てると、ゴミ収集車内でガス漏れや火災、爆発の原因になる恐れがあるため、注意が必要です。

安全な場所でのガスを抜く

屋外の風通しの良い場所で作業を行う

中身が残っている場合は、ボンベ本体からガスを抜きます。

ガスを抜くときは、屋外の風通しの良い場所で作業しましょう

ガスは引火しやすいため、火の気や静電気に注意が必要です。

ガス抜きの手順

ガスボンベのキャップを外し、先端を地面に押し付けます。

ガスが出なくなった後、ボンベを振って「サラサラ」とした音がしなければ、ガスが抜けて空になった状態です。

音がしないことを確認してください。

ガス抜き時の注意点

  • ガスが残った状態で「穴あけ」をしない
  • キッチンや車の近くでガス抜きをしない
  • 必ず屋外の風通しの良い場所で行う

ガスが残った状態で穴を開けると、ガスが噴射して途中で止まらなくなり、非常に危険です。

勢いよく噴射して周囲の火気によって火災に発展するケースもあります。

また、ガス抜きは必ず屋外の風通しの良い場所で行いましょう。

キッチンや車の近くなどでは行わないようにしてください。

参考:Iwatani「カセットボンベを捨てる時の確認方法」

古いガスボンベを捨てる方法

自分で捨てる方法

多くの自治体では、ガスボンベの回収方法が定められています。

処分前に必ずお住まいの自治体のルールを確認しましょう

自治体によっては、中身が残っているボンベでも特定の方法で回収してくれる場合があります。

業者に処分を依頼する方法

使用期限の切れた未使用のガスボンベや缶が変形し、錆が出ており、ガス抜きが危険な場合は、業者に依頼しましょう。

また、マンションなどにお住まいで自宅でガス抜きができない場合は、業者に回収を依頼するのがおすすめです。

回収業者の中には、郵送で処分をしてくれるところもあります。

生前整理や遺品整理で古いガスボンベ以外にも不要なものがある場合は、遺品整理専門業者に依頼するのがおすすめです。

ただし、業者によってはガスボンベの回収を行っていない場合もあるため、古いガスボンベの回収も対応しているか、事前に確認しておくと安心です。

安全にガスボンベを処分するために

今回は、ガスボンベを安全に処分するための方法について詳しく解説しました。

一般的なガスコンロに使用されるガスボンベの使用期限は、製造から7年が目安です。

未使用であっても使用期限が切れたもの、缶が錆びているものなどは、火災などのリスクが高いため、適切な方法で処分しましょう。

自治体によっては中身が残った状態でも回収を行っているところもありますので、お住まいの自治体のゴミ回収のルールを確認してください。

生前整理や遺品整理で出てきた古いガスボンベは、適切な管理と処分を心がけましょう。

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この記事を書いた人

終活図書館編集部/思い出コンサルタント®︎
関西を中心に生前・遺品整理事業サービスを提供する株式会社カラーリスタを中心に、終活や保険のプロがさまざまな情報を発信しています。
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