生前整理や遺品整理で引き取った遺影のサイズが大きく、置き場所に困るという方もいるでしょう。
遺影は飾る場所によって選ばれることが一般的ですが、祭壇用のサイズの遺影を飾っているご家庭も少なくありません。
一般的には、仏教では四十九日まで遺影を飾る期間とされていますが、遺影自体には宗教的な意味合いはないため、サイズの変更や処分をしても問題ありません。
今回は、サイズの大きな遺影写真を小さくサイズ変更する方法についてご紹介します。
遺影の種類と写真サイズ
遺影には、飾る場所や目的に合わせた種類があります。
それぞれの種類と写真サイズについて見ていきましょう。
祭壇用
お通夜や告別式などの祭壇で飾られる遺影です。
離れた場所からも故人の顔が分かるよう大きめのサイズになっています。
サイズは四つ切りもしくはA4サイズが一般的な大きさです。
仏壇・焼香用
仏壇や焼香台に飾る目的で用いられる遺影です。
祭壇用と比較すると卓上に飾りやすい小さいサイズになります。
葬儀が終わった後も自宅に飾りやすいサイズとして、葉書サイズやL判、2Lサイズが一般的です。
遺影の写真サイズを小さくする方法
祭壇用の大きなサイズの遺影を小さくする方法として、プロに頼む方法と自分で行う方法があります。
それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
①お店でプロに依頼する
遺影写真を店頭に持ち込みサイズを変更してもらえるサービスもあります。
例えば、カメラのキタムラでは、遺影写真の加工やサイズ変更などを6600円〜で依頼が可能です。
また、祭壇サイズの写真を取り込み、小さなサイズに変更するサービスを行なっている会社もあります。
プロに依頼すれば、古い写真であってもキズの補正や白黒写真の変色補正なども対応してもらえるので、綺麗な状態で残せるでしょう。
②自分で小さくする
パソコンやスキャナがあれば、自分で小さくすることも可能です。
すでに所有してる場合は、自分で縮小できれば、費用も抑えられるでしょう。
機材がない場合は、スマートフォンで撮影した遺影の写真を印刷する方法もあります。
汚れなどの画像加工は、画像加工アプリなどを使用すれば、スマートフォンでも加工が可能です。
ただし、写真のカビや汚れの除去、喪服の着せ替えなど高度な加工が必要な場合は、Photoshopなどのプロが使用するソフトが必要になります。
写真の加工が必要な場合は、プロに依頼することも検討しましょう。
遺影の写真は処分しても問題ない
遺影のサイズ変更を行った場合、祭壇用の大きなサイズの遺影が不要になることもあるでしょう。
遺影の写真は処分しても問題ありません。
ここでは、遺影の写真の処分方法をご紹介します。
可燃ゴミとして処分する
ご自身で処分される場合は、写真と額に分けて、写真は可燃ごみとして処分が可能です。
自治体のルールに従って処分しましょう。
しかし、思い出深い故人の写真をゴミとして捨てることに抵抗を感じる方もいるでしょう。
その場合は、次項でお伝えするお焚き上げ供養や葬儀会社に依頼する方法もあります。
お焚き上げ供養を依頼する
お焚き上げ供養を行なっている寺院や神社に依頼する方法もあります。
お焚き上げ供養の費用は、寺院や神社によって異なります。
また、寺院や神社によっては、お焚き上げ供養を行なっていない場合もあるため、検討されている方は直接確認してください。
葬儀会社に依頼する
お葬儀を依頼した葬儀会社に依頼する方法もあります。
葬儀会社の中には、遺品の処分も葬儀の料金に含まれていたり、オプションで別料金が発生することが多いでしょう。
葬儀終了から長期間経過している場合は対応してもらえないこともあるため、事前に相談されることをお勧めします。
遺影を飾るのは四十九日まで
一般的には、遺影を飾るのは四十九日までとされています。
四十九日の法要が終わった後は、祭壇の片付けと合わせて遺影を処分しても問題ありません。
遺影を飾り続ける場合は、仏壇の近くに安置し、仏壇の中に飾るのは避けましょう。
遺影の写真サイズは飾る場所に合わせて変更しよう
今回は、サイズの大きな遺影写真を小さくサイズ変更する方法についてご紹介しました。
最近では仏間がある家も少なく、祭壇用の遺影写真の置き場に困っている方も少なくないでしょう。
遺影自体には宗教的な意味合いもないので、四十九日が過ぎたら処分しても問題ありません。
サイズ変更を行った後の遺影は、可燃ごみとして処分しても問題ありませんが、寺院や神社でのお焚き上げ供養などの方法もあります。
遺影写真の処分方法や保管方法の迷ったら、専門家に相談して見ましょう。
生前整理や遺品整理に関するご相談は、LINE公式アカウントからお気軽にご利用ください。
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