【体験談】祖父母の生前整理で実感した家族を巻き込む大切さ

祖父母の生前整理 家族を巻き込む大切さ

この記事では、私が祖父母の生前整理に取り組んだ体験談をご紹介しています。

私の祖父母は80歳を超えた高齢夫婦です。

体力と認知力の衰えはありつつも、介助やサポートを受けず、2人で生活できるほど元気でした。

築50年以上の住みなれた団地で生活を送っていましたが、市が取り壊しを決定。

祖父母は引越しを余儀なくされたのです。

思い出コンサルタント 前谷

今回は、80歳の高齢になる祖父母の生前整理の取り組みをまとめたのでご紹介します

目次

生前整理のきっかけは引っ越し

50年近く同じ場所に住み続け、長年引っ越しの経験がない祖父母。引越しとはいえ、何を持っていくのか、何から始めればいいのか、が全く分からない状態でした。

家の中は一見すると散らかっておらず、綺麗に見えましたが、押入れや物置は長年放置状態。

古いアルバムや雑誌、レコード、思い出の本などがたくさんありました。

今の祖父母の生活を考えると明らかに多すぎる荷物の量

キッチンには同じサイズの鍋が重なり、人数以上のお皿のセット、長年未使用で放置されている食器など、長年整理できていない様子が伺えました。

今の生活に合った環境を整えるべく、引越しを機に祖父母と一緒に生前整理をスタート。

思い出コンサルタント 前谷

引越しまでの半年間ほどの期間を利用して生前整理を進めました

不要品の整理と処分を進めた

まずは、長年放置されていた物置から取り掛かりました。

物置からは壊れた家電や古いアルバム、祖母の衣類、趣味の小物など、様々な荷物を整理。

一つ一つ必要なものを不要なものに仕分ける作業を行いました。

思い出コンサルタント 前谷

整理の際に心がけたことは、「不要なものと決めつけない」でした。私たちが見ると不要なものでも、本人とっては大切な品かもしれません

気持ちよく整理を進めてもらうためにも「これ捨てていい?」と聞くのではなく、「これってどんな思い出があるの?」と声をかけるように心がけました。

思い出深い品や決断できないものは保留にし、思い入れのないものに関しては処分する、というマイルールを設け、少しずつ荷物の整理を進めました。

生前整理を行なった結果

高齢の祖父母の体力も考慮しながら少しずつ進めた生前整理ですが、引越し直前には半分ほどの荷物量にまで整理できました。

当初は3Kの間取りのうち1部屋が物置になり、大きなタンスが2つ置かれ、人の出入りも困難な状態。

食器もダンボール3箱分ほど処分し、小さめの食器棚に収まる量まで減らしました。

そして、かつて物置に収まらず、部屋中に溢れかえっていた祖母の大量の衣類は、45Lゴミ袋12袋分ほど処分。

思い出コンサルタント 前谷

本当にお気に入りの衣類のみを残し、服が選びやすくなったと喜んでいました

思い出の品は家族で共有

祖父母の生前整理では、衣類などの日常生活品だけでなく、古いアルバムや思い出の品などもたくさんありました。

両親の小さい頃の思い出の品なども大切に保管されており、処分する前に両親にも共有。

祖父母も「自分では処分しにくいけど、本人が好きにしたら良い」と言っていたので、思い出の写真やグッズは家族や親戚に渡すことにしました。

思い出の品を手に取った両親も「こんな物まだ取っていたのか」と驚きつつ、嬉しそうな表情。

思い出コンサルタント 前谷

記念に写真に残し、自分たちで処分しました

まとめ

今回は、私が実際に体験した80歳の高齢になる祖父母の生前整理の取り組みをご紹介しました。

私たちの場合は、引越しがきっかけとなり生前整理をスタート。

実際に生前整理に取り組むことで、祖父母が大切にしている品や生活環境などの理解につながりました。

事前に整理をしたおかげでスッキリした状態で新居に移り、荷解きも楽に終えすぐに新生活をスタート。

思い出の品は家族の手に渡り、祖父母の気持ちを受け継いだような気がしました。

思い出コンサルタント 前谷

生前整理は荷物の整理だけではなく、気持ちの整理にもつながると思います

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この記事を書いた人

終活図書館編集部/思い出コンサルタント®︎
関西を中心に生前・遺品整理事業サービスを提供する株式会社カラーリスタを中心に、終活や保険のプロがさまざまな情報を発信しています。
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