古い通帳の処分は相続手続きが終わってから!正しい処分方法と注意点を解説

故人の遺品整理中に見つかった古い通帳。

処分方法に悩む方も多いでしょう。

特に遺産相続や休眠預金の確認ができる前に処分してしまうと、相続に必要な情報が不足する可能性があります。

本記事では、古い通帳の適切な処分方法相続手続きにおける注意点について詳しく解説します。

「遺品整理中に古い通帳をどう処分するか悩んでいる」「故人の通帳を適切に処分したい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください!

目次

遺品整理で古い通帳を見つけたときにまずやるべきこと

遺品整理中に見つかった古い通帳は、まず相続手続きが完了するまで保管しておくことが重要です。

相続手続きの中で過去の通帳が必要になることが多いため、自己判断で処分せず、遺産分割が終わるまで保管しておきましょう。

相続手続きが完了するまで通帳を保管する

相続税申告が必要な場合、少なくとも過去3年分の預貯金の取引履歴が必要です。

状況によっては5年以上前の通帳も求められることがあるため、古い通帳を安易に処分せず、大切に保管しておくのが賢明です。

預貯金の確認を徹底する

通帳の残高が0円であっても、過去に預貯金が残っている可能性があります。

最後の記帳日が古い場合長期間記帳がない通帳には、記帳漏れがあるかもしれません。

銀行で最新の記帳を行い、正確な残高を確認してから処分するようにしましょう。

ネット銀行の通帳の確認と対応

ネット銀行は紙の通帳がないため、相続人が把握しにくいケースがあります。

スマートフォンやパソコンにインストールされている金融機関アプリや、ネットバンキングのアカウントを確認して、ネット銀行の預貯金状況を確認してください。

必要があれば各金融機関に問い合わせを行いましょう。

休眠預金の確認方法と注意点

休眠預金とは、2009年以降に10年以上取引がない預金を指します。

故人が持つ休眠預金を確認するためには、通帳の確認だけでなく、該当する金融機関への問い合わせが必要です。

金融機関によっては手続きが異なりますので、事前に調べてから手続きに取り掛かりましょう。

遺品整理で休眠預金が見つかるケース

遺品整理中に休眠預金が見つかった場合は、相続手続きが必要です。

故人の口座は相続が完了するまで凍結されるため、手続きが終わるまでは遺族でも金銭の引き出しができません

相続人として正式に遺産分割が完了すれば引き出しが可能となりますので、手続きに必要な書類を準備しておきましょう。

古い通帳の正しい処分方法

古い通帳を処分する際は、個人情報の保護に注意が必要です。

ここでは、正しい処分方法をご紹介します。

可燃ゴミとして処分する

古い通帳は基本的に可燃ゴミとして処分が可能ですが、捨てる際に個人情報の保護を徹底しましょう。

そのままの状態で捨てると盗難や不正利用のリスクがあるため、次のようなポイントに注意して処分します。

個人情報の保護手順

①個人情報を黒塗りにする

通帳に記載された氏名や届出番号、住所などの個人情報を黒いマジックで塗りつぶします。

②シュレッダーまたはハサミで裁断

通帳をシュレッダーにかけ、ページごとに細かく刻むか、ハサミで細かく切ってください。

③分別して捨てる

個人情報が特定されないよう、ゴミ袋を複数に分けて捨てるか、新聞紙などで包んで目立たない形で可燃ゴミとして出しましょう。

    銀行では通帳の処分ができない

    「通帳は銀行で処分してもらえる」と考える方もいますが、銀行窓口では通帳の処分は行っていません

    銀行に処分を依頼できるのは、通帳の繰り越し手続き中で発行された古い通帳のみです。

    その他の古い通帳については、自宅で処分する必要があります。

    古い通帳の処分に悩んだときの対策方法

    古い通帳を処分するタイミングに迷ったり、相続手続きについて不安がある場合は、専門家に相談するのが安心です。

    税理士に相談

    税理士は相続税申告をはじめ、遺産に関するさまざまなアドバイスを提供してくれます。

    お金の専門家として相続税申告に必要な通帳の確認不要な通帳の処分タイミングについて適切に助言してくれるため、迷ったときは相談を検討してみましょう。

    遺品整理業者の活用

    遺品整理業者は遺品整理の知識が豊富で、通帳の処分方法や相続に関連するアドバイスも行ってくれる場合があります。

    遺品整理全般についてスムーズに進めたい場合は、遺品整理業者に依頼することで、正しいタイミングで処分ができ、他の手続きに関してもサポートが得られるでしょう。

    古い通帳の処分は相続完了後に正しい手順で行おう

    古い通帳は、相続手続きや預貯金の確認が済んだ後に処分しましょう。

    処分の際は、氏名や届け出番号などの個人情報を黒塗りし、シュレッダーで細かくしてから可燃ゴミとして出すことが重要です。

    また、銀行では通帳の処分を行っていないため、自宅で安全に処分する必要があります

    迷った場合は、遺品整理業者や税理士などの専門家に相談し、最適な方法で古い通帳を処分するよう心がけましょう。

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    この記事を書いた人

    終活図書館編集部/思い出コンサルタント®︎
    関西を中心に生前・遺品整理事業サービスを提供する株式会社カラーリスタを中心に、終活や保険のプロがさまざまな情報を発信しています。
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