土の処分で知っておきたい3つの注意点!不法投棄を避けた処分方法とは

土の処分(遺品整理)

家庭菜園で出た土には農薬などが混入しているため、自然界に還すことはできません

自然界のものだからと山や川などの公共の場に放置すると不法投棄に該当するおそれがあるためです。

また、土は不燃性で焼却処分が難しく、回収できる自治体が少ないため処分方法に困るケースも。

ホームセンターの引取りサービスを利用すれば土の回収は可能ですが、プランターや園芸グッズを別の方法で処分する必要があるでしょう。

今回は、土の処分で知っておきたい3つの注意点やトラブル回避方法などをご紹介します。

目次

土の放置は「不法投棄」に該当する危険がある

家庭でのガーデニングで不要になった土は、山や川、公園、道端など公共の場に捨ててはいけません

肥料や農薬、下水が含まれた土は「不純物の混ざった土」となります。

不純物の混ざった土を自然に戻すと、化学物質などの影響を受け草花が枯れるなどし、自然破壊に繋がる危険が考えられるでしょう。

公共の場に土を捨てる行為は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(投棄禁止)」に該当し不法投棄とみなされます

「5年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金」が科されるなど、立派な犯罪行為です。(※1)

家庭で出た土は責任を持って管理する必要があります。

1:廃棄物の処理及び清掃に関する法律(投棄禁止) 第16条 第25条

家庭菜園の土の処分で知っておきたい3つの注意点

家庭菜園の土の処分で知っておきたい注意点は、以下の3つです。

  1. 土は「廃棄物」に該当しない
  2. 焼却処分ができない
  3. 回収に対応できる自治体が少ない

それぞれのポイントを詳しく解説します。

➀土は「廃棄物」に該当しない

基本的に土は、「廃棄物」ではないと考えられています。

多くの自治体では「ゴミ」と認識されないため、可燃ゴミや不燃ゴミなどの「一般ゴミ」には出せません。

しかし、ゴミに出せないからといって、山や公園などに捨てるのは不法投棄になります。

思い出コンサルタント 鈴木

また、他人の土地やガーデニングに所有者の許可なく土をまくなどの行為も禁止です。

②焼却処分ができない

自治体によっては、草や花、木の枝などは可燃ゴミで回収できるケースがありますが、土は燃えない性質があり、焼却処分ができません

また、土には石が混入しており、粉砕機などのゴミ処理施設の機械を故障させる原因にも繋がります。

土を石や砂などに分別するのも難しく、不燃性のため「土の焼却処分はできない」と考えましょう。

➂回収に対応できる自治体が少ない

ゴミ処理施設の処理能力は、自治体によって異なります

なかには、土や砂を「処理困難物」と分類する自治体も。

一部の自治体では、ガーデニングの土に限り「廃棄物」の対象とみなし処分できる場合もあります。

しかし、以下に記載するような条件つきのケースが多いです。

  • 土の量は少量のみ回収できる
  • 土に混入した異物(草花の根や枝、石など)はすべて取り除く必要がある
  • 各自治体の指定ゴミ袋に入れる

また、回収対応をしている自治体は数が限られています。

そのため、「自治体を利用した土の処分は難しい」と考えるのが一般的でしょう。

自分で土を処分する方法3つ

家庭菜園で出た土を自分で処分する方法は、主に以下の3つです。

  • 庭や畑に還す
  • ホームセンターの引取りサービスを利用する
  • 農園などの土回収を利用する

それぞれの特徴を詳しく解説します。

庭や畑に還す

プランターなどの少量の土の処分に適した方法です。

土の処分に時間や費用がかからないなどのメリットがあります。

また、許可を得て知り合いの庭に土をまくなどの方法も。

しかし、マンションやアパートの場合は庭がないため不向きです。

さらに、多くの土を処分する際は十分なスペースや運び出す時間が必要となります。

重い土を運ぶのは重労働なため、体力の消耗も考えられるでしょう。

ホームセンターの引取りサービスを利用する

賃貸などで土を庭に還せない場合におすすめの方法です。

ホームセンターの引取りサービスを利用するには、各店舗への問い合わせや交渉が必要となります。

また、お店によってルールが異なるのが特徴です。

引取りサービスの利用では、以下のルールが存在するケースが考えられます。

  • 土を購入した際のレシートを用意する
  • 購入した土と同量の土の量だけ引取りできる
  • 土の買い替えが必要になる

ホームセンターの引取りサービスを利用する際は、土を店舗まで運ぶ時間や手間がかかり、体力も必要です。

運び出すために準備をしなくてはならず、引取り分を量らなくてはならないケースも。

また、専用のコンテナが必要だったりと、お店により対応はさまざまです。

店舗での土の購入が必須条件だと、遺品整理で利用するのには向いていません。

引き取り対応が可能なホームセンターは限られているため、探しだすのにも時間が必要でしょう。

農園などの土回収を利用する

農園でも土の回収ができる場合があります。

家まで土を引取りに来てくれる農園を利用すれば、運搬の手間がかかりません

しかし、回収費や業者の交通費を負担する必要があるでしょう。

また、回収対応のある農園は多くはないため、探し出すのに時間が必要です。

プランターや植木鉢などは回収してもらえないため、土以外のガーデニング用品は他の方法で処分をしなくてはなりません。

土の処分は遺品整理業者がおすすめ!

土の処分に困ったら、遺品整理業者を利用するのも1つの手です。

土の処分に遺品整理業者の利用がおすすめな理由は、主に以下の3つです。

  • 運搬の手間がかからない
  • プランターや園芸グッズの回収もお願いできる
  • 他の物品の回収もできる

運搬の手間がかからない

土の量が多いほど運搬に時間がかかります。

遠方に住んでいるなどで遺品整理に時間をかけられない場合は、運搬にかかる時間が負担に感じられるでしょう。

往復すれば疲労が重なり、運び出す際には衣類や車が汚れるなどのデメリットも。

土回収の対応がある遺品整理業者を利用すれば、土を回収しに自宅まで引取りに来てくれるため、自己運搬の必要がありません。

運搬費用などがかかりますが、自分で処分するためにかかる時間や手間などを考えれば、不用品回収業者に依頼して払う費用の方が安上がりに感じられます。

プランターや園芸グッズの回収もお願いできる

土を処分しても、手元に残って困るのがプランターや園芸グッズ。

ホームセンターの引取りサービスなどで土と一緒に処分できない場合は、別の方法で処分をしなくてはいけません。

遺品整理業者を利用すれば、土だけでなくプランターや園芸グッズなども一緒に回収ができます

複数の業者に依頼する手間が省けたりコストが抑えられたりし、遺品整理の作業がスムーズに進むでしょう。

他の物品の回収もできる

遺品整理で園芸グッズ以外にもたくさんの荷物の処分を検討している場合は、遺品整理業者の利用がおすすめです。

遺品整理業者は園芸グッズだけでなく、その他の遺品も同時に処分します

多くの遺品整理に携わり整理の経験が豊富、複数人で片付けをするなどもあり、1人で処分を検討するよりも遺品整理が早く終わるでしょう。

早めの退居に繋がるため、賃貸契約をしている場合なども安心です。

さらに、処分方法が分からない物品に関して、アドバイスしてもらえたり業者を紹介してもらえるなどのメリットもあります。

思い出コンサルタント 鈴木

土の処分に関するさまざまなトラブルを回避して遺品整理を進めたい方には、遺品整理業者の利用がおすすめです。

不法投棄を避けた土の処分で遺品整理をトラブルなく進めよう

土は自然物だからと山や川などの公共の場に放置すると不法投棄に該当するおそれがあります。

家庭菜園で出た土には農薬などが混入しているため、自然界に還すことはできません。

また、土は不燃性で焼却処分が難しく、回収できる自治体が少ないため処分方法に困るケースも

思い出コンサルタント 鈴木

遺品整理業者を利用し、不法投棄をしない処分方法で遺品整理をスムーズに進めましょう。

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この記事を書いた人

終活図書館編集部/思い出コンサルタント®︎
関西を中心に生前・遺品整理事業サービスを提供する株式会社カラーリスタを中心に、終活や保険のプロがさまざまな情報を発信しています。
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