遺品整理で現金が見つかったらどうする?トラブルを回避するポイント

遺品整理を行っている最中に、思いもよらない場所から現金が見つかることがあります。

故人が大切に保管していたものだけに、正しい対応が求められます

現金は相続財産に含まれるため、誤った処理をすると相続トラブルや法的な問題に発展しかねません。

本記事では、遺品整理で現金が見つかったときにどう対応すれば良いか、そしてトラブルを回避するためのポイントを解説します。

目次

遺品整理で現金を見つけたらどうする?

遺品整理を進めていると、カバンやタンスの中から思いもよらず現金が見つかることがあります。

たとえ少額であっても、その現金は相続財産に含まれるため、慎重な対応が求められます。

現金は相続財産に含まれる

遺品の中で見つかった現金は、法律上相続財産の一部とみなされます

現金だけでなく、預金や不動産、株式など、全ての財産は相続人間で協議の上、分割が必要です。

相続人の同意なく遺産の一部を勝手に使った場合、不法行為に該当します。

家族間で信頼関係があっても、後々のトラブルを避けるためには、必ず正しい手順を踏んで処理を進める必要があります。

現金の集計と記録を行う

現金が発見されたら、まずはその金額を集計し、記録を取ります。

記録には、発見した場所や日付、金額、誰が発見したかも含めて詳細に残しておくことが重要です。

後々、記録がないと不信感やトラブルの元になる可能性があります。

相続人全員に報告して話し合いを行う

集計が終わったら、相続人全員に報告し、遺産分割協議を行います。

現金の分割は他の財産と同様に、全員が納得する形で分配する必要があります。

協議の結果を記録しておくことで、相続手続きがスムーズに進むでしょう。

相続税の申告漏れに注意する

現金を含めた相続財産が一定額を超える場合は、相続税の申告が必要です。

現金を見落として申告漏れがあった場合、後から税務署から指摘されることがあり、追加の税金やペナルティが発生することもあります。

申告を漏らさないように、必ず相続税の申告に含めるよう注意しましょう。

遺品整理で現金が見つかった時に起こりうるトラブル

遺品整理中に現金が見つかると、家族間で予期しないトラブルが発生することがあります。

現金にまつわるトラブルを防ぐためには、事前の準備と慎重な対応が必要です。

現金を見落として処分してしまう

遺品整理の際に、思いがけない場所に現金が保管されている場合があります。

古い封筒や家具の奥、衣類のポケットなどに隠されていることが多く、見落としてしまうと、そのままゴミとして処分してしまう可能性があります。

こうした事態を避けるためにも、遺品を細かく確認することが重要です。

相続トラブルになる可能性がある

相続人の間で現金の分配に関して意見が分かれると、トラブルに発展する可能性があります。

特に、高額な現金が見つかった場合、全員が納得しないまま分配を進めると、後から「不正に持ち出された」などの疑念が生じることもあるため、透明性を保つためにも全員で話し合うことが重要です。

申告漏れによる法的責任を追及される可能性がある

相続財産として見つかった現金を申告せずに処理した場合、法的な問題に発展する可能性があります。

相続税の申告は法律で義務付けられており、申告漏れが発覚した際には追徴課税や罰則が課される場合もあります。

特に高額な現金が見つかった場合は、専門家に依頼するなど慎重に手続きを進める必要があります。

故人の意思に反する可能性がある

故人が生前に遺言書やエンディングノートで現金の使い道を指定していた場合、遺族がそれを無視して分配してしまうと、故人の意思に反する形で処理されてしまう可能性があります。

遺言書やエンディングノートがある場合は、それに従った対応を心掛けましょう。

悪徳業者による窃盗

遺品整理業者を依頼する際に、悪徳業者に依頼してしまうと、現金や貴重品が盗まれるリスクがあります。

信頼できる業者を選ぶためには、事前に口コミの確認や契約書の確認を徹底することが大切です。

遺品整理のトラブルを回避する方法

遺品整理中に現金や貴重品が見つかった場合、適切な対応をすることでトラブルを未然に防ぐことができます。

以下のポイントを押さえておくことで、スムーズに遺品整理を進められます。

遺言書やエンディングノートを確認する

遺品整理を始める前に、まずは遺言書やエンディングノートが存在しないか確認しましょう。

例えば、葬儀費用の保管場所などが記されている場合もあります。

また、遺言書やエンディングノートには故人が遺産や財産の分配に関する希望が記されていることが多く、その内容に従って進めることで、故人の意志を尊重した遺品整理が可能になります。

業者に依頼する前に自分たちで先に整理しておく

遺品整理業者を利用する前に、家族が自ら先に整理を行い、貴重品や思い入れのある品物を見つけておくことが重要です。

形見分けや思い出の品などは家族で話し合って保管し、後でトラブルにならないようにしましょう。

形見分けの品や思い入れの強いものは別に保管しておく

形見分けや家族にとって重要な品物は、別に保管しておくことが推奨されます

特に貴重品や故人の思い出の品は、早めに整理しておくことでトラブルを避けられます。

業者に探索を依頼する場合は立ち会いを行う

遺品整理を業者に依頼する際、家族が立ち会うことで、作業が正確に進められているか確認できます。

立ち会いが難しい場合は、事前に業者との打ち合わせで、貴重品や現金を発見した際の対応について明確に取り決めておくと良いでしょう。

遺品整理の現金トラブルを避けるために

遺品整理で現金が見つかることは珍しくなく、正しい対応をしなければ相続トラブルや法的責任が発生する可能性があります。

現金が見つかった場合は、必ず相続人全員に報告し、遺産分割協議を通じて適切に処理しましょう。

また、遺品整理を進める際には、遺言書やエンディングノートを確認し、故人の意志を尊重することが重要です。

信頼できる遺品整理業者を選び、事前に家族で整理を行うことで、トラブルのリスクを減らし、スムーズな整理を進められるでしょう。

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この記事を書いた人

終活図書館編集部/思い出コンサルタント®︎
関西を中心に生前・遺品整理事業サービスを提供する株式会社カラーリスタを中心に、終活や保険のプロがさまざまな情報を発信しています。
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