認知症かもしれないと思ったら?親のためのチェックリストと対処法

認知症 チェックリスト

「最近、親の物忘れがひどくなった気がする」
「以前と比べて外に出たがらず、引きこもりがちになっている」

認知症は高齢者に多く見られる症状の一つであり、早期発見がポイントになります。

この記事では、終活図書館編集部メンバーであり元看護師の「前谷」が、認知症の基本知識から早期発見するためのチェックリストをご紹介します。

思い出コンサルタント 前谷

私の祖父母も認知症になり、早期発見のおかげで、すぐに介護サービスを利用することができ助かりました。

だからこそ、「親が認知症かもしれない」と心当たりのある方に向けて、認知症の基本知識からチェックポイントなどの専門知識を分かりやすく解説します。

この記事を読めば、認知症の基本知識や家族でできるチェック方法、認知症の早期対応について知ることができますよ!

目次

認知症とは?

認知症は脳の病気

認知症とは、さまざまな脳の病気により、脳の神経細胞の働きが徐々に低下、認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態を指します。

主に高齢者に多く見られますが、加齢が原因ではありません。

認知症の原因となる病気として、下記が挙げられます。

  • アルツハイマー型認知症
  • 血管性認知症
  • レビー小体型認知症
  • 前頭側頭型認知症
思い出コンサルタント 前谷

厚生労働省のによると認知症の原因の中でアルツハイマー型認知症が約67%を占めています。

参考:「厚生労働省老健局」認知症施策の総合的な推進について

認知症と加齢の違い

認知症に見られる「物忘れ」の症状は、加齢と混同されることも多いですが、明確な違いがあります。

加齢による認知力の低下は、日常生活に大きな支障をきたすほどではありません

認知症と加齢の主な違いは、下記のとおりです。

項目加齢による物忘れ認知症による物忘れ
体験したこと一部を忘れる全てを忘れる
物忘れの自覚あるない
日常生活のへの支障ないある
症状の進行極めて徐々にしか進行しない進行する
参考:政府広報オンライン「知っておきたい認知症の基本」

例えば、昼食で食べたもののメニューを忘れるなどは「加齢による物忘れ」に該当します。

一方、認知症による物忘れでは、食べたこと自体を忘れてしまうなどの症状が見られます。

認知症の初期症状

認知症の初期症状は、日常生活の微妙な変化から始まり、徐々に進行していきます。

症状には個人差があるため、一部の人には顕著に現れるものの、他の人にはほとんど気づかれないことも少なくありません。

認知症の初期症状として、主に下記の症状が挙げられます。

  • 物忘れ
  • 理解力・判断力の低下
  • 集中力の低下
  • 気分の変化
  • 行動意欲の低下

具体的な行動としては、同じ話を何度も繰り返したり、お金の管理が難しくなったり、気分の波が激しく感情的になったりします。

症状には個人差がありますが、持続する場合や進行する場合は、医療専門家に相談することが重要です。

認知症の進行と症状

認知症の進行は、「前兆」「初期」「中期」「末期」の4つの段階に分けられます。

前兆(軽度認知障害)

物忘れなどの症状が見られますが、日常生活に支障をきたすほどではありません

そのため、「加齢による物忘れ」と見過ごされてしまうケースがほとんどです。

思い出コンサルタント 前谷

認知症の前兆は軽度認知障害(MCI)と呼ばれ、症状を放っておくと進行が進みます。

初期(軽度)

何度も同じ話を繰り返したり、掃除などの日常生活に支障が生じます。

ただし、料理などの長年続けてきた作業や動作などは、問題なく取り組めるため、家族が気づかないことも少なくありません。

判断力の低下の症状もあり、できないことが増え、意欲の減退が見られることもあります。

中期(中度)

中期になるとさらに認知機能が低下し、自立した日常生活が困難な状況に。

食事をしたこと自体を忘れてしまったり、自分がいる場所がわからなくなったり、記憶障害などの症状が出現します。

思い出コンサルタント 前谷

この時期になると家族や介護サポートなどが必要になる場面が増えてくるでしょう。

末期(重度)

記憶障害も進行し、家族や友人、自分自身のことも認識が困難になることがあります。

身の回りの世話ができず、完全な介護が必要になることが多いです。

また、暴力的になったり、情緒不安定になったり、幻覚や幻想などの症状が見られる場合もあります。

認知症の症状には個人差がありますが、時間の経過とともに進行するため、早期発見が重要です。

早期発見!認知症チェックリスト

認知症は進行する病気であり、早期発見が重要です。

早期発見できれば、必要な介護サポートを受けながら生活を送れるなど、家族の負担の軽減にもつながります。

ここでは、家族が認知症をチェックできるように作られた「大友式認知症予測テスト」をご紹介します。

参考:公益財団法人「認知症予防財団」(大友式認知症予測テスト)

認知症かも?と思った時の対処法

「認知症かも?」と思ったら、まずは医療機関に相談しましょう

かかりつけ医や「もの忘れ外来」などの医療機関もあります。

認知症の進行により、ご本人のできないことも増え、家族のサポートが必要になるケースも少なくありません。

早い段階で相談ができれば、適切な介護サービスなどを受けることもできます。

思い出コンサルタント 前谷

認知症の早期発見は、小さな変化に気づける身近な家族だからこそ、できることでもあります。

認知症かも?と思ったら

認知症は高齢者に多い病気であり、誰にでもなりうる可能性があります。

特に初期症状は「歳のせい」と見過ごされるケースも少なくありません。

症状を放っておくと日常生活にも支障をきたし、介護サポートなども必要になります。

思い出コンサルタント 前谷

認知症を患った本人と家族が快適に過ごせるよう、早期発見と対応が重要です。

参考:政府広報オンライン「知っておきたい認知症の基本」

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この記事を書いた人

終活図書館編集部/思い出コンサルタント®︎
関西を中心に生前・遺品整理事業サービスを提供する株式会社カラーリスタを中心に、終活や保険のプロがさまざまな情報を発信しています。
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