親の施設の入所で実家が空き家に|実家の片付けの進め方

親が施設に入所 空き家

親の高齢者施設の入所をきっかけに、空き家になった実家の片付けに取り組む方も少なくありません

特に空き家となった実家に荷物がたくさん残されている場合は、片付けの負担が大きく、大変に感じる方も多いでしょう。

自分たちで取り組むのか、プロに依頼するのか、悩まれる方も多いでしょう。

空き家になった実家の片付けをスムーズに進めるためには、家族と話し合い、計画を立てながら進めることが大切です。

この記事では、実家の片付けの進め方や注意点について詳しく解説します。

目次

実家の片付けを始める前に

家族との話し合い

実家の片付けを始める前に、まずは家族全員で話し合いを行うことが大切です。

親とのコミュニケーションも問題なく取れる場合は、ご本人の意見も尊重しながら進めましょう。

また、誰が何をやるのか、などの具体的な役割分担も決めます。

実家の片付けを中心になって進める人など、家族で役割分担を決めておくとトラブルが少なく、スムーズに進められます。

計画の立て方

実家の片付けをどこまで行うのか、というゴールを設定し、計画を立てましょう。

賃貸の場合であれば、退去の期日から逆算して計画を立てます。

持ち家の場合は、相続して住むのか、それとも売却するのか、などにより期日が変わってきます。

まずは無理のない範囲で片付けを行う時間を確保し、スケジュールを立てましょう。

優先順位をつけて取り組む

片付けを始めるためには、優先順位をつけて取り組みましょう。

例えば、冷蔵庫の中身の処分など、腐ってしまう可能性のある食品から片付ける、不要な家具・家電の処分から始めてスペースを確保するなど、必要な作業から取り掛かります。

実家の片付けの進め方

計画と優先順位が立てられたら、実家の片付けを進めていきます。

片付けの基本の流れ

実家の片付けは、以下の基本流れに従って進めましょう。

物品の分類

まずはすべての物品を「保管」「処分」「売る・譲る」に分類します。

仕分け用の段ボールを用意して、仕分け作業を行うとスムーズです。

処分するものはビニール袋に仕分けを行い入れておくと、ゴミ出しの日にそのまま出すことができます。

また、一部屋ごとに片付けを進めると、進捗の確認がしやすくなります。

一度に全てに取り掛かるのではなく、一部屋ずつ進めていきましょう。

思い出の品の整理

残された荷物の中には、思い出の品などもたくさんあるでしょう。

写真や手紙などの紙ものは、データで取り込みデジタル化して保管する方法もあります。

また、骨董品や美術品、貴金属、ブランド品など、価値のあるものは専門家に査定を依頼し、必要に応じて買取を検討することも方法の一つです。

不要品の処分方法

リサイクルと廃棄

不要品はリサイクル可能なものと廃棄物に分けて処分します。

例えば、使用済みの食器など、買取は難しいけどまだ使えるものなどはリサイクルする方法もあります。

リサイクルショップや自治体のリサイクルセンターなどに持ち込むことで、引き取ってもらえる場合もあります。

また、廃棄物に関しては、自治体のゴミ回収を利用したり、粗大ゴミを廃棄する場合はクリーンセンターをなどを利用します。

クリーンセンターの利用は、各自治体によってルールが定められているので確認してください

寄付や売却

不要品の中には、まだ使えるものもあります。

中古品でも状態が綺麗なものや未開封品などは、寄付する方法もあります。

例えば、介護用のおむつや衛生品などは、社会福祉協議会や福祉施設に寄付ができます

また、フリマアプリを利用して販売することも可能です。

フリマアプリで販売する場合は、出品から購入者とのやり取り、梱包などの手間がかかりますが、売れたお金を片付けにかかる費用の足しにもできます。

生前・遺品整理サービスを利用する場合

生前・遺品整理業者の選び方

大型家具の搬出やエアコンなどの設備撤去など自分たちで対応できない部分は、プロに依頼することも方法の一つです。

生前・遺品整理業者を利用する場合、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

業者選びのポイントは下記の通りです。

①ホームページの内容を確認

ホームページを見て、会社のビジョンや生前・遺品整理に関する考え方や思いを確認しましょう。

「価格が安い=良い」とは限りません。

②SNSの発信内容を確認

SNSを確認し、代表者やスタッフの人柄、誰がやっているのかを確認しましょう。

スタッフの顔が見えると依頼する時にも安心できます。

③必要な許認可はあるか

買取には「古物商許可番号」、廃棄物の処理には「一般廃棄物処理運搬業」「産廃廃棄物収集運搬業」の許可が必要になります。

許可を持っているか、または許可を持つ業者と提携しているかなども確認しましょう。

ホームページなどに記載がない場合は、直接聞いてみることも方法の一つです。

④契約に関する書面でのやり取りがあるか

見積書は当然のこと、契約を口頭ではなく契約書もしくは同意書の有無、その説明があるかなどを確認しましょう。

また、追加料金がかかることはあるのか?キャンセル料の発生日や料金などの内容も合わせて確認してください。

生前・遺品整理サービスを利用するメリット

生前・遺品整理サービスを利用することで、時間と労力を節約できます。

特に、片付けの期日が決まっている場合は、プロに依頼することで短時間で片付けを進められます

また、プロに任せることで、重い荷物や大型家具の運搬も安心して行えます。

空き家管理のポイント

空き家になった実家は、定期的な点検を行い適切に管理すること必要がです。

適切な管理をしなければ、老朽化や腐敗が進み、建物が倒壊するリスクもあります。

マンションも同様に室内に湿気が溜まりカビが発生したり、水道管が錆びたり、設備が故障したりするリスクも高まります。

空き家を管理する適切な頻度は、最低でも月1回が目安です。

空き家の管理で行うこと

空き家の管理で行うことは、下記の通りです。

  • 換気
  • 掃除
  • ポストのチェック
  • 家の点検・修繕
  • 水道の管理
  • 庭の手入れ

また、ライフラインのうち電気や水道は、解約せず維持する方が良いです。

電気は夏場の作業中にエアコンを使用したり、給湯器の凍結を防いだりできます。

水道を止めると通水ができず、水道管が錆びて破損しやすくなるため、定期的に通水を行いましょう。

実家の片付けをスムーズに進めるために

実家の片付けをスムーズに進めためには、まずは家族で話し合うことが大切です

家族全員で協力し役割部担を明確にした上で、計画を立てて進めましょう。

自分たちで進める場合は、優先順位をつけて、無理のない範囲で取り組むことが大切です。

自分たちで片付けができない場合は、生前・遺品整理業者に依頼することも検討しましょう。

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この記事を書いた人

終活図書館編集部/思い出コンサルタント®︎
関西を中心に生前・遺品整理事業サービスを提供する株式会社カラーリスタを中心に、終活や保険のプロがさまざまな情報を発信しています。
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